悪徳コンサル事例紹介
驚く様な事例が報告されています。
2つ事例を紹介します。
会社名を公表したいのですが、ここはグッと抑えて、協会のセミナーなどでお話したと思います。
まずは、長期修繕計画の見直しを外部コンサルに委託したケース。
通常は、管理会社が5年毎に物価上昇率や建設費の変動を考慮し、事務的に長期修繕計画の見直しを実施します。
しかしながら、管理会社が信用できなかったり、セカンドオピニオンで第3者に委託する場合もあります。
その際の費用について、理事会で確認し、共有しなければなりません。
通常は、机上の計算ですので、その事務作業費が請求されます。
勿論、その金額は、「見積書」として、事前に知らされた周知の金額になります。
私が聞いて驚いたのが、長期修繕計画を机上で見直し、その見直した金額が下がれば、その下がった分の半額が請求されるといったケースがあるとのことです。
耳を疑いました。
机上の計算をしただけでは、いくらでも鉛筆を舐めて金額を下げることが、可能です。
管理組合が実際に被害にあった事例です。
一般的に、管理会社の変更などで、実際に下がった金額の半額、つまり1年分の半額が成功報酬として支払われるケースはあります。
その際は2年目からは、削減額の100%が管理費会計にダイレクトに継続的に黒字として乗ってきます。
管理費削減の成功報酬と長期修繕計画の見直しの事務作業では、全く仕事内容が違います。
2つ目の事例です。
2年目アフター点検は、2年目までに指摘した不具合は売主が無償で修繕してくれるもので、第3者である一級建築士事務所に依頼する場合が増えています。
通常何もしなければ、管理会社が適当に不具合をチェックして終わる話です。
私が理事長をしているタワーマンションでは、売主のグループ会社である管理会社がチェックした数は300箇所・第3者がチェックしたら6600箇所にも上りました。
そんな事例はよく聞くので、最近は第3者に依頼する場合が増えています。
そんな中、管理会社からの紹介で登場する第3者の会社があるのです。
いやいや管理会社では売主に手心を加えるから、第3者に委託するのであって、管理会社から紹介された会社なんて、ズブズブでしょ。。。
しかも、2年目アフター点検の不具合の指摘だけして、売主交渉はやらないという中途半端なもので、更にそのノウハウは他の1級建築士事務所からパクったというお粗末さ。
こんな会社がのさばっているのが、マンションコンサルタントの実体です。
2年目アフター点検は、「不具合の指摘」と「売主交渉」がセットで初めて機能するものです。
皆さん、気を付けましょう。